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こんにちは、歯科衛生士の上原です🌞
最近は雨が続き、夜は少し寒いですね🌜そして、コロナが福岡でも1,000人を超えていますね。手洗いうがいをして感染対策をまだまだ続けていきましょう。
さて、今回は子どもたちの指しゃぶりについて書いていこうと思います!
指しゃぶりとは、指を上の歯の裏側に押し付け吸う行為のことです。
指しゃぶりは放っておいても 自分で止めて治る場合がほとんどですが、年齢が上がっても指しゃぶりが続いていると歯並びに影響してくることはご存知でしょうか。指しゃぶりの影響
指しゃぶりの歯科的影響は、しゃぶる指の種類と期間、吸う強さと頻度、上下の顎関係などによって、現れ方に個人差が出てきます。
出っ歯(上顎前突)、歯性の開咬(前歯が噛んでない状態)は3.4歳くらいまでに指しゃぶりを止めることができれば影響も軽度で、開咬の自然治癒が期待できます。しかし、年齢が上がっても指しゃぶりを続けていると骨格性の開咬へと移行し、矯正治療も難しくなります。乳幼児期から1歳ごろまでは指に限らず、周囲にあるものをなんでも口に入れている様子がよく見られます。これは、口の感覚機能を高め、その発達に役立ち、乳幼児自体も物の形状などを学習しています。
保育園などで積み木で遊んだり、おもちゃの車を押したり、お人形で遊んだりと行動範囲が広がるにつれ、日中の指しゃぶりは減ってきて、眠たい時や退屈なときだけ見られるようになります。
その生理的な指しゃぶりが長く続くと習慣化して、習癖として2〜3歳ごろまで続くこともあります。逆にそれ以降も指しゃぶりが続いてしまうと上の前歯が傾斜して出っ歯になり、前歯で咬めなくなる恐れがあります。この歯並びになってしまうと上の歯と下の歯の隙間に舌を出して遊ぶことこと覚えてしまい、それを繰り返している子どもを見かけることがあります。この遊びが習慣化すると余計に出っ歯になっていきます。また、指しゃぶりが長期化すると吸う筋肉の影響により前歯だけでなく奥歯の歯並びも傾いてしまいます。
開咬(オープンバイト)
奥歯は噛んでいるが、前歯が開いている状態です。
原因:指しゃぶり、口呼吸、舌を前に出す癖口呼吸は、歯並び以外にも口が乾燥し唾液が出なくなるため虫歯のリスクが上がります。よく口が開いてしまう方は意識的に口を閉じるようにしましょう。
舌を前に出す癖がある方は、舌をスポットと呼ばれる正しい位置に置く事を意識しましょう。こういった小さい頃からの癖などで、歯並びに影響してしまうので普段の生活から意識していくことが大切だと思います。