矯正用インプラントについて
こんにちは、歯科衛生士の上原です🙋
7月に入って、さらに暑さが増してきました。去年に引き続き、今年の夏もマスク生活なので熱中症にならないよう水分補給をこまめにしています。みなさんも、熱中症やコロナに気をつけましょう🌞
さて、今回は矯正治療をする際にうつインプラント(アンカースクリュー)のことについて書いていきたいと思います。
一般の歯科治療でインプラントというと、歯を失った部分に人工的な歯根を埋め込みその上に歯を作り見た目や噛み合わせを回復する治療を思い浮かべると思います。そんなインプラントとは違い、矯正で使うインプラントはネジの形をしていて顎の骨に殖立したあと、それを固定源として歯を移動させる治療になります。
アンカースクリュー埋入の流れ🔩
1.レントゲンを撮り、埋入部の確認
2.埋入部位に局所麻酔を打つ
3.スクリューを回転させながら埋める
このようにとても短時間で打ち込むことができます。埋め込んだ後の痛みは全くないわけではありませんが我慢できないほどの痛みではありません。
また、病院では痛み止めの処方も行っているので帰ってからも安心です。
スクリューが安定するまで(術後2週間程)は脱落してしまうこともあるので舌で触ったり、スクリュー周囲のブラッシングをしたりする事は避けるようにしましょう。また、スクリューに力が加わらないように、硬い食べ物やガムは控えましょう。スクリューへの過度の負荷がスクリュー脱落の原因になるので、指で触るなどの行為は行わないように気をつけましょう。
術後2週を過ぎたら、スクリューの周囲にも歯ブラシを軽く当てて思考を落としてください。(電動の歯ブラシは使用しない)
・メリット
症例によって治療期間を短縮できる
(従来の治療では動かしたい歯がある場合、別の歯を固定源として治療を行うことがありました。しかしその場合歯同士の引っ張りあいになるため固定源にしている歯も動いてしまいます。スクリューを打つことで固定源が骨になるので動かしたい歯だけを動かすことができます)
治療の確実性、仕上がりのクオリティーがあがる
患者様の負担が少なく快適に治療ができる
(効率的に歯を動かせるため、経済的負担や治療期間を軽減することができます)
などがあります。
スクリューを外す時🔩
1.塗る麻酔(表面麻酔)を塗布する
2.回しながら外す
3. 消毒
外すときは歯茎に塗る麻酔を塗布して外していきます。こちらも埋入と同じようにすぐに終わるので患者さんの負担も少ないと思います。