歯石の種類
こんにちは🙋
九月に入り涼しくなってきましたね🍁
さて、今回は歯石の種類についてです。
みなさん、歯石には2種類あることを知っていますか?
歯石には、歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)と歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)の2種類あります。
歯肉より上の歯の表面についているものを「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」といい、白っぽい色で比較的柔らかです。これは、唾液の中に含まれているリン酸カルシウムがついて形成されたものといわれています。
特徴としては
・黄白色 灰白色
・唾液によって石灰化する
・縁下歯石に比べると軟らかく比較的簡単に除去できる
・歯肉炎の原因になる
という点があります。
歯周病が進行して歯と歯肉の溝が深くなったところにできるものを「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」といい、黒褐色でかなり硬く取り除きにくいのが特徴です。これは歯と歯肉の間(歯肉溝)からの浸出液の成分が含まれます。
特徴としては
・黒褐色
・歯肉からの出血が原因
・縁上歯石よりかなり硬く、除去が困難
・歯周病の原因になる
という点があります。
歯石は歯ブラシで取り除くことは不可能です。
歯肉縁上歯石は、歯茎の上に付いているので表面を見て確認することができますが、歯肉縁下歯石は歯茎の中にある為、表面を見ただけでは確認が難しいです。
その為、歯科医院での定期的な通院で確認、除去する必要があります。
縁下歯石はポケットが深いと取りきれない場合があります。その場合は、外科処置が必要になる事もあります。
歯石取りの種類
①スケーリング
スケーリングとは歯石を取り除く一般的な処置のことです。主に超音波スケーラーや手用スケーラーを使用して歯石を取り除きます。
②ルートプレーニング(SRP)
歯周ポケットの奥深くにある歯石を除去する処置をルートプレーニングと言います。歯石を取りながら歯周病菌に汚染された歯のセメント質を取り除き歯面を滑沢にします。そうすることで歯の汚れの付着が起こりにくい表面正常に変化させます。
③フラップ手術(歯周外科手術)
フラップ手術は歯石を取り除く外科手術のことです。ルートプレーニングのを行なっても歯肉の改善が認められない場合に行われます。歯肉を切開し歯石がどのくらいの量が付着しているのか、どの部分まで広がっているのかなど直接目で確認することが可能です
縁上歯石はプラーク(歯垢)が原因なので、適切なブラッシングをすることによって防ぐことができます。
縁下歯石は歯周ポケットからの出血やポケット内のプラークが原因なので「出血しないこと」「歯周ポケットを作らないこと」によって防ぐことができます。
クリーニングや歯周外科手術をしたからといって歯石がつかなくなったり、もう歯周病にならないというわけではありません。日々のセルフケアや歯科医院での定期検診やクリーニングがとても大切になります。