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唾液の役割

こんにちは!歯科衛生士の秋本です!
今回は唾液について書いていこうと思います。
みなさん、唾液にはどんな働きがあるとおもいますか??
主に食べ物の消化を助ける働きがあると言うイメージが強いと思いますが、他にもたくさんの重要な役割があります!

唾液の仕組み
まずは唾液の仕組みについてご紹介します。唾液は耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の3つの大唾液腺と、舌や口蓋(こうがい)などの粘膜面に多数存在する小唾液腺から分泌されます。
通常、成人は1日あたり約1.0~1.5リットルほど分泌されています。

唾液の分泌量は一般的に夜になると減少します。また、眠っているときは分泌量が抑えられるため、唾液の働きが低下し、口腔無いの細菌が繁殖しやすくなります。また、ストレスや薬による影響など、さまざまな理由で唾液の分泌量は変化します。

唾液が減少し、細菌が繁殖すれば口臭や虫歯リスクが高まる他、体内にも侵入しやすくなり、風邪など全身の病気につながりかねません。

唾液の役割
唾液には以下のような役割があります

自浄作用
歯や歯間に付着した汚れを洗い流すことです。

抗菌作用
抗菌作用をもつ成分が口の中の細菌の増殖を押さえます。

pH緩衝作用
飲食により酸性に傾いた口内のpHを中和させ虫歯を防ぎます。

再石灰化作用
口腔内が酸性になり溶けかかった歯の表面を修復します。

消化作用
酵素アミラーゼがデンプンを分解し消化しやすくします。

粘膜保護・潤滑作用
粘性のあるムチンが粘膜を保護し、発声をスムーズにします。

溶解・凝集作用
味を感じさせ、噛み砕いたり飲み込んだりしやすい塊を作ります。

粘膜修復作用
上皮成長因子と神経成長因子が傷を治します。

このように唾液には様々な作用があり、唾液が多く分泌されることはとてもよいことです。

唾液を分泌させる行動として、
・よく噛んで食べる
・よく水を飲む
・ストレスを溜め込まず、リラックスして過ごす
・酸っぱいものを考える
・口の体操や、マッサージを行う
唾液を分泌させるための唾液腺マッサージを紹介します

<唾液腺マッサージ>
●耳下腺への刺激
指から小指までの4本の指を頬にあて、上の奥歯あたりを後ろから前へ向かって回す。(10回)

●舌下腺への刺激
親指を顎の骨の内側の柔らかい部分にあて、耳の下から顎の下まで5ヶ所くらいを順番に押す。(各5回ずつ)

●顎下腺への刺激
両手の親指をそろえ、顎の真下から(各5回ずつ)手を突き上げるようにグーッと押す。(10回)


唾液腺を外からマッサージすることで、唾液の流れが良くなります。朝起きた時や食事の前、人と話す前などに行ってみましょう。

・服用中の薬を確認する
お薬によっては、口が渇く副作用のあるものもあります。服用しているお薬がある方は医師や薬剤師に確認しましょう。

唾液をたくさん分泌させて食事を楽しみましょう!!