酸蝕症について
1月に入りました寒さもまだまだ続きますね。体調には気をつけましょう!
私たちの歯は、酸性の刺激に弱い性質を持っているので、
酸蝕症は虫歯とは違い、細菌による関与がありません。
虫歯菌が作り出す酸ではなく食品などに含まれる酸性の物質が歯をとかしていく病気です。
酸蝕症の原因
酸蝕症の原因は、大きく2つあります。
体の中からでてくる酸による内因性と、体の外から取り込む酸による外因性とがあります。
内因性の酸蝕症は、
主に胃液の逆流によっておこります。
嘔吐をする機会が頻繁にある方は胃液によって歯がとけてきます。
外因性の酸蝕症は、
酸性度の高い食べ物、飲み物を習慣的に摂取することが主な原因です。
歯を覆うエナメル質は、口の中が臨界ph5.5より低い酸性になると溶け始めてしまいます。
酸蝕症になりやすいものとして、お酢やレモンだけでなく、
ジュースやスポーツドリンクを初めとする清涼飲料水や、ワインも該当します。
酸性度が高い飲み物としてあげられるのが、
1.スポーツ飲料
酸性の飲み物の影響がとくにでやすいのは、小中学生です。
生えたばかりの永久歯はまだ柔らかくさんの影響を受けやすいです。
そのため、歯の生え変わりの時期の小中学生がクラブや部活動の水分補給にスポーツ飲料などを日常的に補給すると、
歯が酸性環境にさらされる時間が長くなり酸蝕症の危険が高まります。
2.健康、栄養ドリンク
健康にいいと言われている黒酢や、栄養ドリンクなどは量が少なく直接歯に触れる時間が短いとはいえ、
酸性度は高く、毎日の摂取は危険です。飲んだあとは必ずうがいをしましょう。
3.アルコール
アルコールは飲みすぎが体に悪いだけではなく、酸性度が意外に高く、歯がとけやすいのです。
お酒は、飲み始めるとついダラダラ飲み続けてしまい、
歯を磨かずに寝てしまう、また歯磨きがおろそかになってしまうことが多いのでご注意下さい。
酸蝕症の予防
酸性のものを避ける
絶対に飲まないように!とは言いませんが、酸性度が高い食べ物、
飲み物を取る頻度を減らすことは酸蝕症の予防になります。
食後のうがい、歯磨き
食後に歯磨きやうがいをすることでエナメル質が溶けだすのを防ぐことが出来ます。
フッ化物の利用
歯の表面がとける現象である脱灰は、フッ化物によって予防できます。
歯科医院でフッ素を塗布してもらったり、フッ化物入り歯磨剤を使うことがおすすめです。
皆さんもこの機会に飲み物や酸性度の高いものとの上手な付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。
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