唾液のはたらき
こんにちは!智治矯正歯科 歯科技工士です☺
今日7月30日は『梅干しの日』です!
日本有数の梅干しの産地である和歌山県日高郡みなべ町の株式会社東農園が、「健康に良く、梅干しを食べると難が去る」と昔から言われてきたことから「難(7)が去(3)る(0)」の語呂合わせにちなんで制定したそうです。
また、梅は「食べ物、水、血」の三毒を絶つとも言われ、古くから親しまれています。
朝、出かける前に梅干しを食べると「その日は災難を免れる」という言い伝えが今も根強く息づいています。また、昔人は梅干しを薬として持ち歩き、旅先で熱病や風土病などの病気にかからないように心がけていたと言われています。
今でも旅先で朝食に梅干しが出されるのはこの説が生きている証しとも言えます。
唾液と歯の関係性
梅干しを食べたり、見たりするとツバ(唾液)が出ます(唾液分泌)。
これは唾液分泌が酸っぱい味(酸味)で生じるだけではなく、過去に酸味を味わった時の体験や、その見た目(視覚)の記憶によっても生じることを示しています。なぜ梅干しやレモンのような酸味のある食品を見たとき、食べたときに唾液は分泌されるのでしょうか?
それは、酸味の正体が「酸」であるからです。
通常、唾液は酸性から弱アルカリ性です。しかし、酸味食品を食べて唾液が十分に分泌されると、唾液はアルカリ性へと傾いていきます。
「酸」はよく知られているように歯を溶かしてしまいます。
そこで酸っぱい食品を見ると条件反射によって唾液を十分に分泌させ、口の中をアルカリ性にすることで、酸によって歯が溶けだすのを防いでいる訳です。
唾液には歯を守る重要な役割があるのです。
他にも酸っぱいと感じる味は、腐敗していたり、毒性が強かったり口に入れると危険な食べ物に含まれていることが多いです。
そのため、舌がその味覚を感知すると、唾液を分泌させて毒を洗い流そうとする防御機能があると考えられています。
唾液の機能
唾液には、粘膜保護・自浄・抗菌・再石灰化などの作用があり、唾液分泌が低下すると嚥下機能・咀嚼機能・発音障害・味覚障害などが起こるため、身体が正常な機能を発揮するためになくてはなりません。
まとめ
梅干しやレモンなどの酸っぱいもの以外にも唾液が出る食べ物はたくさんあります。
ガムやドライフルーツなどのかたいものはよく噛んで、顎を動かすことによって唾液が分泌されます。
さらに、昆布や納豆も実は唾液が出やすい食べ物のひとつです!
ただし、唾液の分泌がむし歯の予防にも効果があるとはいえ、食べっぱなしはいけません。食べた後にはしっかりと歯磨きをしましょう🙋