保定について
矯正治療ってどんな治療?と聞かれたら、
『歯並びを綺麗にする治療!』と答える方がほとんどだと思います。
同時に『歯並びが綺麗になったら装置を外して治療終了!!』というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
矯正治療は、歯がきれいに並んだらゴール!ではありません。
矯正治療には、大きく分けて2つの期間があります。
『歯を動かし、きれいに並べていく動的治療期間』と『きれいに並んだ歯を維持させるための保定期間』です。
動的治療が前半戦。装置が外れた後の保定期間が後半戦です。
一度きれいに並んだ歯も、装置を外してしまうと、元に戻ろうとする働き(後戻り)が起こります。
矯正治療を終えたばかりの歯は、不安定で動きやすいため特に注意が必要です!
保定期間は、その働きによる後戻りをできるだけ軽減させよう!という大切な期間です。
そして、その重要な役割を持っているのが<リテーナー(保定装置)>です。
動いた歯がしっかりと安定するまでの間、取り外し式のリテーナーを使い固定しておきます。(固定式のものもあります)
保定期間には個人差がありますが、大体24カ月です。
リテーナーを使用する際にいちばん大切なことは使用時間です。
飲食時以外は、1日中装着していただくのが理想的です。
歯が安定してきたら、様子を見ながら少しずつ装着時間を減らしていきます。
使用時間が少ないと、せっかく治した歯並びがどんどん後戻りを起こし、リテーナーがだんだん合わなくなるため、きつく感じるようになります。リテーナーが入らなくなるほど後戻りしてしまうと、リテーナーを作り直したり、もう一度矯正器具をつけて動的治療を再開しなければならないため、治療期間が延びてしまいます😱
保定期間に入ると、来院の間隔を少しずつ延ばしていきます。
リテーナーに違和感を感じたり、少しキツくなってきたと感じる場合は、早めの受診をお願いします!
一度矯正治療をしたけど、後戻りをしている気がする。再治療したい。と、ご相談をいただく事があります。
「リテーナーをあまり使っていなかった、、、」
「歯並びがきれいになったので、装置が外れてから通院をやめてしまった、、、」
など、後戻りの原因は様々です。
たとえば、指しゃぶり、唇や爪の噛み癖、ほおづえ、いつも口があいている、などの癖も後戻りの原因になります。
たとえ、装置を使ってきれいに並べたとしても、その癖が残っていると後戻りの可能性は高くなります。その対策として、当院では治療と並行して、リップトレーニングを行い、癖を取り除き、後戻りしにくいお口を目指していきます!
矯正を終了された患者様、ご自身や、お子さんの普段のお口はどうですか?
指しゃぶり、爪や唇の噛み癖、普段の生活でお口がポカーンと開いていることはありませんか?
リテーナーはしっかりと使用できていますか?
気になることがあればぜひ、お問い合わせください。
矯正治療中の方、保定中の方、矯正治療をこれから考えている方、一緒に綺麗なお口を目指していきましょう✨